耐震化工法
既設人孔耐震化工法
概要
既設人孔耐震化工法は、マンホールの壁を管外周に沿って切削することで、マンホールと管の縁を切ります。切削した溝には土砂の流入を防止するバックアップ材、地下水の流入を防止するシーリング材を充填し、接続部の耐震化を行うものです。
特徴
- 既設マンホールと管の接続部を、非開削により耐震化します。
- 耐震性能は、レベル2地震動による最大屈曲角5.0度、最大突出し長さ100mmまでの変位に対応し、下水の流下機能を確保します。
- 周辺地盤や地下埋設物、地域住民の生活、交通などへの影響が少ない工法です。
フロートレス工法
概要
フロートレス工法は、専用の取付装置により「消散弁」を設置し、地震時に発生する過剰間隙水圧を瞬時に消散させ、マンホール周辺地盤の液状化現象を抑え、マンホールの浮上を抑制するものです。
特徴
- 液状化現象による既設マンホールの浮上を、非開削により抑制します。
- スピーディーで、安全で確実な施工が可能です。
- 施工費が経済的です。
- わずかな作業スペースでの施工が可能です。
- 地域住民の生活や交通などへの影響が少ない工法です。
止水工法
スナップロック工法
概要
スナップロック工法は小・中・大口径を対象とした、下水道管きょの継手部不良やクラックから発生する侵入水(漏水)を防止する非開削修繕工法です。
また、中・大口径用と、小口径用の2つの工法に分かれているので、様々な口径に柔軟に対応することができます。
材料は円筒状に一体形成されたゴムスリーブと、円筒形状に曲げ加工したステンレススリーブ構成されている。ゴムスリーブは断面の両端部に止水構造が設けられてあり、ゴムスリーブ内側に配置したステンレススリーブを拡経することにより、止水構造部を既設管の内壁面に圧縮した状態で設置するため、確実な止水効果を得ることができます。
適用管径
スナップロック工法S | φ200mm~700mm |
スナップロック工法ML | φ800mm~3500mm |
特徴
- 使用材料と施工装置が、マンホール口環径600mmから搬入できます。
- 管径の1/3以下の部分耐水であれば施工が可能です。(スナップロック工法S)
- 管径の25%(最大40cm)以下の部分耐水であれば施工が可能です。(スナップロック工法ML)
- 設置工1箇所当たりの施工時間は45分程度です。(スナップロック工法S)
- 施工後の本管部は、外水圧0.1MPaに耐える水密性を有します。